いのちのリース


松阪では、東側の海から朝陽が昇り、西側には大きな山が列んでいます。
冬の乾いた空気の日には、伊勢や遠くの鈴鹿山脈まで見渡せます。
山の色はいつもあたり前のように綺麗で、見飽きない風景です。
そんな景色を見る度に、乾いた紫陽花のリースに想いを重ねます。
どれだけでも見ていられるような自然の風景を象ったリースを作りたい。

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2013年11月に開催した彦根の&Anneさんでの展覧会「いのちのリース 展」、
そのリース作品と「いのち」にまつわる物語を少しご紹介します。
在庫のあるものは、ご購入いただけます。KiKusaまでお問い合わせください。


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「 0(ゼロ) 」

カゲロウの成虫は1日の命といわれる。漢名の「蜉蝣」は「浮遊」と同音。
フワフワと浮き漂う姿は、空気が揺らめいて見える「陽炎」とも重ね合わさる。
花の命、虫の命、100年とも保たない人の命。この星を作った神様からみれば、
「命」もまた陽炎のように揺らめき、すぐに消えていくもの。
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の主題歌が歌うように「ゼロになるからだが
耳をすませる 生きてゆく不思議死んでゆく不思議 花も風も町もみんなおなじ」
カゲロウのように美しく生きて、またみんなゼロに戻ってゆく。


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「天使」

イタリア・フィレンツェにあるフラ・アンジェリコの受胎告知は有名な宗教画。
サン・マルコ修道院の階段を上がる先の壁に描かれている。階段を上がりなが
ら見るこの絵は下から見上げることをふまえて描かれている。
キリストを身籠ったことを天使ガブリエルがマリアに告げているという場面。
その「生」が宿るときの神聖な神秘と喜びを、簡素で清廉な姿で描いている。
いつの時代でも、誰であっても、この世に生まれる尊さは変わらない。誰もが
母の前に天使が現れて、この世に誕生してきたのだ。
修道士でもある画家フラ・アンジェリコという名前は「天使のような修道士」
という意味。


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「 しゃぼん玉 」

童謡「しゃぼん玉」を作詞した野口雨情(のぐちうじょう)。
「しゃぼん玉とんだ屋根までとんだ・・しゃぼん玉消えたとばずに消えた・・」
生まれたばかりの長女を亡くした悲しみを歌ったものといわれている。
その後、何人かの子をもうけ、雨情は歌う「風、風吹くな しゃぼん玉とばそ」
諸行無常の世。「常」は「無」い。ただ「無」くなるのではなく「変」わる。
自然全ては循環し、形を変えている。人ひとりもその輪の一部を担っている。
少し引いた大きな心で見つめてみると、私の輪もあなた輪も同じ輪だと気付く。
その自然というひとつの輪は「いのち」でできている。


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「 薤露青(かいろせい) 」
薤露とはラッキョウの葉にたまった露のこと。
中国の故事では、人のいのちのはかなさや、死を悲しむ涙をいう語。
宮沢賢治の詩「春と修羅 第二集」に収められた「薤露青」(1942年)は、
薄明の夜空の下、北上川の流れを見つめながら亡き妹を想った詩。
「銀河鉄道の夜」の先駆的作品とも言われるこの詩は、鉛筆で書かれた草稿が
消しゴムで全て消されてしまっていたものを後に判読して再現した。
賢治が見たその色は、澄みきった聖なる悲哀の青。


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展覧会リース作品を、ご購入ご希望の方はお問い合わせください。

リース作品には、専用の紙箱をお付けします。
古紙100%リサイクルの厚手のボール紙で制作したリース用紙箱です。
湿度の高い季節(6〜9月)は、リースの保管箱としてご利用いただけます。

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ご購入の際のご注意点

パソコンの機種や画面設定によって、
色味が異なって見えることをご了承ください。

KKiKusaの植物のドライは、自然乾燥で制作しています。
色味は時間とともに少しずつ変化します。
その変化も自然の雰囲気と捉えており、
変化していく過程も楽しんでいけたらと思っております。
直射日光に当てない、極端に湿気が多い環境はさけていただく、
6〜9月は飾らずに乾燥した(乾燥剤を入れたりした)箱などに入れるなど
していただくと、より今の状態を楽しんでいただけます。

お問い合せ、ご注文| 0598-67-0524
           kikusa@mctv.ne.jp

いのちのリースをご注文の方は、お箱代と郵送代が無料になります。
KiKusaのカレンダー、メッセージカードやポストカード、ポスターなども
まとめてご注文いただくとお得になります。

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by KiKusa-note | 2013-12-12 20:12 | KiKusa


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