大きな空の下


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白樺の鉢植え



このところは、しめ縄づくりの日々です。
今週は、奈良と大阪へ4日間の出張workshopを開催します。

松阪の冬は、山から吹き下ろす風が強い土地柄で、
穏やかに晴れた日でも、空がごうごうと唸り声を上げて
自然の強さを感じさせてくれます。

大きい空の下、大きな山を見ながら、広がる大地の中で、
ひとり農作業(しめ縄下準備)をしていると、
身体の力が抜けて心地良くなってくる。
ただ一心に打ち込むと、大きな自然の一部になれるような感覚がある。
「農民として生きたい」という宮澤賢治の気持ちが少し実感できる瞬間。

しめ縄づくりは、まず家の裏にある「山の神」に手を合わせてから始まる。
しめ縄は、お正月の神様「年神様」を家に招き入れるためのお飾りで、
「年神」は「山の神」と同じ神様とされる。
うちの家の屋号は「山の神」という、今こうしてしめ縄づくりをしている
ことにも、そんなご縁があることを気付かされる。

今年の稲の干した藁から、穂がついた芯の部分だけを一本ずつ摘み取って、
ひとつのしめ縄に使う本数ずつに分ける。
神道の簡素で凛とした空気感が籠るように、綺麗な藁を選んでいく。
一般的には青い藁を使うのだけど、KiKusaでは黄色や茶色くなった藁も
青い藁と合わせて一緒に使う。より自然の馴染みが出るから。

藁は前日に水に浸けて水分を含ませておいてから、いよいよ作り始める。
扇形のしめ縄は、伊勢や松阪ではよく見られる形。
お飾りに使う紙垂(しで)は伊勢流の形。
裏白(うらじろ)と金柑(きんかん)の飾りも地元のものを使う。

良いお正月を迎えるための準備。
昔ながらの慣習に触れながら、気持ち良い心で新年を迎えたい。

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by KiKusa-note | 2013-12-22 21:28 | KiKusa


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