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ハイドランジア


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写真 : 日本紫陽花(土佐紺青)


6月は旧暦では「水無月」と書くけれど、雨の季節。
植物にとっては恵みの雨。そして紫陽花(あじさい)の季節。

紫陽花の学名ハイドランジア(Hydrangea)は、
ギリシャ語の「水」を表すヒドロ(hydro)と「容器」のアンゲイオン(angeion)
とからなり、水をたくさん吸収するという性質から名づけられた。
日本語の名は、万葉集では「味狭藍」「安治佐為」の2通りで表された。
「アズサイ」と言われていたことから、集真藍(あずさあい)となり、
「あず」には集まるの約、「さ」は意味のない接頭語で、「さ藍」が「さい」となり、
藍(青)が集まって咲く花を意味したという。

また、紫陽花は元々は日本に自生する「山紫陽花(日本紫陽花)」が
18世紀にヨーロッパに渡り、品種改良され、「東洋のバラ」として人気を
博したものが、20世紀には世界中に広まり、日本にも逆輸入された。
その「西洋紫陽花」が私達の身近なところで花を咲かせているのです。
原種である日本紫陽花は、日本らしい奥床しさを持っている。

普段はあまり人の目にも留まらないこの植物も、
梅雨の季節には一斉に花を咲かせ、一気に主役に躍り出る。
花が散ってしまうと、また目立たない存在にもどる。
桜ほど散り際は様にはならないが、朽ちていく姿も見守りたい。

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KiKusa
Botanical Art
by KiKusa-note | 2012-06-09 01:21 | KiKusa