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リースの主題が西に向かう訳


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印象派のリース - impressionism - No.7

始まりも終わりもない丸い輪のリースは「永遠」を表す。
ところが日本的感性で向き合えば、この自然世界は相対的であり、
無常であるから、「永遠」という輝きは存在しないのだけれど、
「変容」という輝きを見出すことができる。
変わりゆくものの儚さや余情に、心を共感させることができる。
絶対神を信仰する西洋のリースは、オリーブやヒイラギなどの常緑樹を使い
その永遠性を表そうとする。
自然乾燥の紫陽花リースは、光によって色を失い変化するけれど、
その先にまだ美を見出すことができる。
日本の美的感性にとっての「永遠」とは、変わりゆく中での「この瞬間」
なのである。

そういう日本の美意識を持った上で、西洋史観の美術芸術を咀嚼していけば、
日本人の死生観や文化の質と奥深さが浮き出されてくるはずである。
今、日本人の未来へのはっきりとした道筋が見えずに混沌としている中、
ひと時の迷いで歩を進めることは、ますます事態を悪くさせている。
いままでも、日本の歴史を大きく動かしてきたのは西からの風だった。
新たに、西の方角からこの国を観たときに、浮かび上がり掬い取った「日本」
とは何なのか、知る必要があると感じるからである。


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KiKusa
Botanical Art
by KiKusa-note | 2012-11-28 20:05 | KiKusa

KiKusa展覧会「 印象派 展 」


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photo, graphicwork=堀之内信哉 (KiKusa)



「 印象派 展 - 自然のリースの連作 - 」
KiKusa Botanical wearth - impressionism -


12月1日(土) 〜 12月16日(日)
会期中は水曜も営業致します。月曜、火曜のみお休みになります

KiKusaにて

19世紀後半のパリで前衛的な美術運動を起こした印象派画家。
伝統的なアカデミーの規則から脱して、現実の生活や自然と直接に向き合い、
その変容を生の痕跡として描いた。
印象派の絵画技法には、絵の具を混ぜて濁らないようにするために、
タッチのひとつひとつを分けて塗るといった色彩分割(ディヴィジョニスム)や、
明暗色の色彩の対比法がある。
これらは、花弁が筆触のように点在する紫陽花リースの特質と重なる。
並べられる2、3色の点(花弁)が、人の目の生理現象の中で
混色されて見えるため、新たな色を作り出す。
こうして、作品制作された「印象派の紫陽花リース」。
同じ対象に同じ主題に、たち向かった連作。18点のリースの展示を、
ぜひご覧ください。


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KiKusa
Botanical Art
by KiKusa-note | 2012-11-25 12:39 | KiKusa

KiKusa展覧会 「ギリシャ神話のリース 展 」


大阪・吹田にある、美味しいパンのお店
「Boulangerie le matin de la vie (ルマタン)」さんの一角にて、
KiKusaのリースの展覧会を開催します。

紫陽花や野山の実のドライを使った自然な雰囲気のリース、
それぞれにギリシャの神々の物語が込められている。
遥か古代に想いを馳せて、ご覧になってください。

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KiKusa ギリシャ神話のリース 展
The wreath of Greek mythology

2012.11.27(火) 〜 12.8(土)

Boulangerie le matin de la vie
< Galerie ギャルリ >にて
11時〜19時(最終日は〜18時)
12月2日、3日はお休み



毎日、美味しいパンを食べる。当たり前にあるものに幸せを覚える。
「パン」という言葉は「食物」を意味するラテン語の「pasco」に由来する。
ギリシャ神話の牧神”パン”からきていると言われる話もある。
半人半羊の姿で、羊飼いや狩人の守護神である”パン”が、
人間に「パン」の作り方を教えたとされることから、その名が付いたという。
また、森や野原をつかさどる神でもある牧神”パン”は、
パン屋の「パン」と、野山の植物との時間の想像をつなげてくれる。
遠く離れた古い時代のギリシャの神々と、私たちの身の回りのものとは、
以外なほど関わりがあるのかもしれない。
ギリシャ神話を象った植物リースの展覧会を天然酵母のパンの店で開きます。

クリスマスに「永遠」「環」「和」を表す植物リースを飾ってみてください。
他に、ドライ植物のオブジェや植物を題材にしたカードやカレンダーも展示。



Boulangerie le matin de la vie < Galerie >
ブーランジェリィ ル マタン ドゥ ラ ヴィ < ギャルリ >

吹田市山田西 3-57-16
コモン山田ウエスト105
tel / fax , 06-6876-5547
open , 10:00 - 19:00
close , 日曜、月曜
http://www.boulanger-le-matin.com


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DM写真:-Pan-のリース、ルマタンさんのカンパーニュ、19世紀フランスのワイングラス

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「 パン -Pan- 」
森や野原をつかさどる神、羊飼いや狩人の守護神。山羊座の主。
半人半羊の姿で、笛の名手。理想郷といわれたアルカディアの森に住み、
野山をめぐってはニュンペー(精霊)たちと踊ったり、音楽を楽しんだ。
アルテミスの侍女をしていたニュンペーの可愛いシュリンクスに恋をして、
葦の原まで追いかけ捕まえたが、シュリンクスは葦に姿を変えてしまう。
その葦を切り揃え”パンの笛”とよばれる楽器を作った。
古代ギリシャで使われていた笛"パンフルート"は、この話に由来し、
パイプオルガンやハーモニカの原型といわれる。
さらには遠く日本に伝わり、雅楽で使われる簫(しょう)と呼ばれた。

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DM / photo, graphicwork=堀之内信哉 (KiKusa)


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KiKusa
Botanical Art
by KiKusa-note | 2012-11-19 21:36 | KiKusa