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「苟日新 日々新 又日新」


奈良・大阪での「しめ縄づくり」には、たくさんの方にご参加いただき、
ありがとうございました。
年の瀬の締めくくりに、みなさんとご一緒に植物のものづくりの時間を過ごし、
この国の先人からの繋がりを感じる機会になりました。
今を生きる者として、私たちの歴史の堆積を学び受け継がなくてはと思います。

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2013年は、様々な変化の年でした。

5年後に田舎へ帰ろうと、三重の松阪への帰郷を計画し、
KiKusaの活動を始めた大阪での店舗営業が夏で終わる際には、
たくさんのお世話になった方々の顔が浮かびました。

二人で始めた小さな想いから、
たくさんの方に支えられて、大きな勇気をもらい、
これからの自分たちの生きる道筋を教えてもらいました。
それにどこまでお応え出来るか分かりませんが、
前に向いて挑戦していきたいと思います。

そして新しい土地でも、応援してくださる方々の声に
励まされる日々です。

本当にありがとうございます。


中国の古典「大学」伝二章にある言葉「苟日新 日々新 又日新」。
(苟(まこと)に日新たに、日々に新たに、又日に新たなり)
毎日変わらないように見える今日という日(瞬間)は、天地が出来て以来
はじめて訪れた日だから、経験したことのない新しいものなのだという言葉。
これからも、いつも心に覚えておきたいと思う。

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KiKusaでは、年間の売り上げの1%を、
困難な環境を生きる世界の子供たちを支援する
特定非営利活動法人「ワールド・ビジョン・ジャパン」へ
寄付の対象にしています。
店頭や展覧会、全国からのご注文などの販売のすべてが対象となります。
皆様には、KiKusaの物をご購入いただくことで、
この活動に参加いただけることになります。

2013年の売上分は「児童保護募金」に寄付させていただきました。
困難な環境にある世界の子供たちの環境改善する支援活動を微力ながら援助するものです。


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tel / fax 0598-67-0524
mail kikusa@mctv.ne.jp
by KiKusa-note | 2013-12-30 17:28 | KiKusa

大きな空の下


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白樺の鉢植え



このところは、しめ縄づくりの日々です。
今週は、奈良と大阪へ4日間の出張workshopを開催します。

松阪の冬は、山から吹き下ろす風が強い土地柄で、
穏やかに晴れた日でも、空がごうごうと唸り声を上げて
自然の強さを感じさせてくれます。

大きい空の下、大きな山を見ながら、広がる大地の中で、
ひとり農作業(しめ縄下準備)をしていると、
身体の力が抜けて心地良くなってくる。
ただ一心に打ち込むと、大きな自然の一部になれるような感覚がある。
「農民として生きたい」という宮澤賢治の気持ちが少し実感できる瞬間。

しめ縄づくりは、まず家の裏にある「山の神」に手を合わせてから始まる。
しめ縄は、お正月の神様「年神様」を家に招き入れるためのお飾りで、
「年神」は「山の神」と同じ神様とされる。
うちの家の屋号は「山の神」という、今こうしてしめ縄づくりをしている
ことにも、そんなご縁があることを気付かされる。

今年の稲の干した藁から、穂がついた芯の部分だけを一本ずつ摘み取って、
ひとつのしめ縄に使う本数ずつに分ける。
神道の簡素で凛とした空気感が籠るように、綺麗な藁を選んでいく。
一般的には青い藁を使うのだけど、KiKusaでは黄色や茶色くなった藁も
青い藁と合わせて一緒に使う。より自然の馴染みが出るから。

藁は前日に水に浸けて水分を含ませておいてから、いよいよ作り始める。
扇形のしめ縄は、伊勢や松阪ではよく見られる形。
お飾りに使う紙垂(しで)は伊勢流の形。
裏白(うらじろ)と金柑(きんかん)の飾りも地元のものを使う。

良いお正月を迎えるための準備。
昔ながらの慣習に触れながら、気持ち良い心で新年を迎えたい。

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by KiKusa-note | 2013-12-22 21:28 | KiKusa

いのちのリース


松阪では、東側の海から朝陽が昇り、西側には大きな山が列んでいます。
冬の乾いた空気の日には、伊勢や遠くの鈴鹿山脈まで見渡せます。
山の色はいつもあたり前のように綺麗で、見飽きない風景です。
そんな景色を見る度に、乾いた紫陽花のリースに想いを重ねます。
どれだけでも見ていられるような自然の風景を象ったリースを作りたい。

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2013年11月に開催した彦根の&Anneさんでの展覧会「いのちのリース 展」、
そのリース作品と「いのち」にまつわる物語を少しご紹介します。
在庫のあるものは、ご購入いただけます。KiKusaまでお問い合わせください。


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「 0(ゼロ) 」

カゲロウの成虫は1日の命といわれる。漢名の「蜉蝣」は「浮遊」と同音。
フワフワと浮き漂う姿は、空気が揺らめいて見える「陽炎」とも重ね合わさる。
花の命、虫の命、100年とも保たない人の命。この星を作った神様からみれば、
「命」もまた陽炎のように揺らめき、すぐに消えていくもの。
宮崎駿監督の『千と千尋の神隠し』の主題歌が歌うように「ゼロになるからだが
耳をすませる 生きてゆく不思議死んでゆく不思議 花も風も町もみんなおなじ」
カゲロウのように美しく生きて、またみんなゼロに戻ってゆく。


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「天使」

イタリア・フィレンツェにあるフラ・アンジェリコの受胎告知は有名な宗教画。
サン・マルコ修道院の階段を上がる先の壁に描かれている。階段を上がりなが
ら見るこの絵は下から見上げることをふまえて描かれている。
キリストを身籠ったことを天使ガブリエルがマリアに告げているという場面。
その「生」が宿るときの神聖な神秘と喜びを、簡素で清廉な姿で描いている。
いつの時代でも、誰であっても、この世に生まれる尊さは変わらない。誰もが
母の前に天使が現れて、この世に誕生してきたのだ。
修道士でもある画家フラ・アンジェリコという名前は「天使のような修道士」
という意味。


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「 しゃぼん玉 」

童謡「しゃぼん玉」を作詞した野口雨情(のぐちうじょう)。
「しゃぼん玉とんだ屋根までとんだ・・しゃぼん玉消えたとばずに消えた・・」
生まれたばかりの長女を亡くした悲しみを歌ったものといわれている。
その後、何人かの子をもうけ、雨情は歌う「風、風吹くな しゃぼん玉とばそ」
諸行無常の世。「常」は「無」い。ただ「無」くなるのではなく「変」わる。
自然全ては循環し、形を変えている。人ひとりもその輪の一部を担っている。
少し引いた大きな心で見つめてみると、私の輪もあなた輪も同じ輪だと気付く。
その自然というひとつの輪は「いのち」でできている。


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「 薤露青(かいろせい) 」
薤露とはラッキョウの葉にたまった露のこと。
中国の故事では、人のいのちのはかなさや、死を悲しむ涙をいう語。
宮沢賢治の詩「春と修羅 第二集」に収められた「薤露青」(1942年)は、
薄明の夜空の下、北上川の流れを見つめながら亡き妹を想った詩。
「銀河鉄道の夜」の先駆的作品とも言われるこの詩は、鉛筆で書かれた草稿が
消しゴムで全て消されてしまっていたものを後に判読して再現した。
賢治が見たその色は、澄みきった聖なる悲哀の青。


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展覧会リース作品を、ご購入ご希望の方はお問い合わせください。

リース作品には、専用の紙箱をお付けします。
古紙100%リサイクルの厚手のボール紙で制作したリース用紙箱です。
湿度の高い季節(6〜9月)は、リースの保管箱としてご利用いただけます。

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ご購入の際のご注意点

パソコンの機種や画面設定によって、
色味が異なって見えることをご了承ください。

KKiKusaの植物のドライは、自然乾燥で制作しています。
色味は時間とともに少しずつ変化します。
その変化も自然の雰囲気と捉えており、
変化していく過程も楽しんでいけたらと思っております。
直射日光に当てない、極端に湿気が多い環境はさけていただく、
6〜9月は飾らずに乾燥した(乾燥剤を入れたりした)箱などに入れるなど
していただくと、より今の状態を楽しんでいただけます。

お問い合せ、ご注文| 0598-67-0524
           kikusa@mctv.ne.jp

いのちのリースをご注文の方は、お箱代と郵送代が無料になります。
KiKusaのカレンダー、メッセージカードやポストカード、ポスターなども
まとめてご注文いただくとお得になります。

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by KiKusa-note | 2013-12-12 20:12 | KiKusa

KiKusa POSTCARD / シリーズ 「 Wreath 」


KiKusaでは、植物を題材にした印刷物作品を制作しております。
質感のある紙にオフセット印刷や活版印刷を使って、
ポストカードやポスターなどの植物をフィルム写真で象った作品です。

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KiKusaの過去の展覧会の植物リースがカード作品になりました。
物語のある紫陽花リースを写真記録した8枚のポストカードセット。
裏面には、その物語が記されている。

リースを壁に飾るように、リースのカードを壁に貼る。
植物の絵のように、物語のあるオブジェのように。

古紙100%リサイクルのボール紙で作った保存用紙箱付き。

お電話やメールでのご注文も可能です。

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印象派 展/ - impressionism - No.1

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いのちのリース 展/しゃぼん玉

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始まりと終わり 展/SOL : 太陽

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始まりと終わり 展/COSMOS : 宇宙

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始まりと終わり 展/縁(えん) - Fortune -

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死せる自然 展/静物画 - Henri Fantin Latour -

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いのちのリース 展/薤露青(かいろせい)

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48のリース 展/Daphnis et Chloe No.18 CHLOE

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カード裏面



♦KiKusa POSTCARD作品 / 「 Wreath 」

・サイズ/10cm×14.8cm(定形サイズ¥52切手用)
・色/写真面:4色カラー、宛名面:1色(黒色)
・紙種/ケナフGA180kg:しっとりした質感の温かい白色
・枚数/8枚set
・限定/500部
風合いのある100%リサイクル紙で作った専用紙箱付

¥2100 (税込)

制作 : 堀之内信哉 (KiKusa)

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植物リースの物語のひとつをご紹介。

静物画 - Henri Fantin Latour -

「静物」の意味を表す英語の「Still life」は「死んだもの」の意、
フランス語では「Nature Morte」=「死せる自然」という意味。
また「死せる自然」は「静物画」の意でもある。
画家が描く静物画の中に植物リースを描き入れることは出来ないか。
その思いを形にする、絵画の中に描かれるような植物リース。
アンリ・ファンタン・ラトゥールは、花の静物画で知られる19世紀のフランス画家。
印象派が通うパリのカフェ「ゲルボワ」で多くの文化人と交流する。
マネ、モネ、ルノワールらの印象主義の挑戦には共感するものの、自身は印象主義的
な表現には否定的で、古典に倣う写実表現と洗練された色彩描写の調和を目指した。

死せる自然展, at MAISON GRAIN D'AILE, 2012

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お問い合せ、ご注文 | 0598-67-0524
           kikusa@mctv.ne.jp

お電話やメールでのご注文で、全国への配送可能です。
贈り物などにも、どうぞ。
ご郵送の場合は、送料¥180(ゆうメール)が掛かります。
代金は銀行振込で振込手数料はご負担をお願い致します。

パソコンの機種や画面設定によって、
画像の色味が異なって見えることをご了承ください。

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Botanical Art

tel / fax 0598-67-0524
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by KiKusa-note | 2013-12-09 22:02 | KiKusa